ボルネオに来て日本の町について気づいたこと

マレーシアのボルネオにあるとある町に来た。

緑豊かな、近年は天然ガスの産出で急速に発展してきた町だ。人口は5万ぐらいか。

ここ数年は景気がやや良くないものの、それでも生活水準は上がってきており、自動車の所有率は半数を超えているかもしれない。

 

ただ、これまで幾度となくここに来ているが、何というか、ここには町の「核」みたいなものがまったくない。

日本であれば、駅や駅前の商店街、工場、神社や寺、ショッピングモール、役場や公民館、まあ何でも良いのだが、「あの町は(人が集まる)”あれ”があるよね」というものが不思議と必ず一つはある。これが他国であれば、モスクだったり、映画館だったり、バザールだったりになるのだろう。

 

これまで数多くの国を訪ねたが、それなりに発展している国でここまで何もないのは初めてだ。

ここの人たちは何を考えて暮らしているのだろう。それなりに何かあるのだとは思うが、そういう施設や名所がないと、外国人の自分からはそれがよく見えない。

そんなところがこの町がどうにも好きになれないところだ。

 

ではまた。